強モビリティを用いた Chord アルゴリズム実装の試み

要旨

Peer-to-Peer(以下 P2P)システムは,当初ファイル共有サービスにおいて主に使用されてきたが, 最近ではその他のアプリケーションでも利用されるようになってきた.P2P システムを利用する大き なメリットとして,負荷分散が挙げられる.しかし P2P システムでは,P2P システムを構成する各 ノードが予告なく P2P システムから離脱・あるいは故障するため,安定してサービスを提供すること が難しいという問題がある. この問題を解決するため,我々の研究室ではノードが離脱・故障する環境でも安定的にサービスを提 供可能な P2P 基盤ソフトウェア musasabi を研究,開発している.musasabi の特徴の 1 つに,動作 中のプログラムを別のノードに移送し,そのまま実行を継続できる機能(強モビリティ)のサポートが ある.本研究では musasabi の強モビリティ機能の有用性を確認するため,この機能を用いて DHT アルゴリズムの 1 つである Chord の実装を試みた.本稿ではこの試みについて述べる.
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