学術知識の流通とオープンアクセスジャーナルの役割

要旨

 本稿は、2012年2月に大阪市立大学で開催された公立大学協会図書館協議会近畿地区協議会における基調講演「学術知識の流通とオープンアクセスジャーナルの役割」の記録である。講演は、昨今の大学図書館運営の厳しさを踏まえ、学術知識の流通形態がグローバルに変化する中で、どのように学術知識の公共性を維持し、日本から国際的に発信していくかを論じている。筆者の主張は、寡占化する国際商業電子ジャーナルの問題点、日本の社会科学における国際発信の重要性、そしてオープンアクセスジャーナルの意義という3つの部分から構成されるが、文学研究科におけるインターナショナルスクールの拡充や雑誌UrbanScopeの創刊など、筆者の具体的取り組みを踏まえた研究国際化への方途も例示される。
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