引用文献における論文寿命に関する考察 -『医学図書館』と『看護と情報』を題材として-

要旨

論文雑誌には文献が引用されることが多いが、引用文献には寿命があり、文献年令と共にその引用数は指数関数的にy= kℯ -λxの形で逓減する。『医学図書館』と『看護と情報』の2誌について英文を除く全論文の引用文献を年代別に分けて引用数を計数し、その推移をグラフ化した。これらのグラフが、笹森勝之助・牛島悦子らが見出した文献寿命則y=kℯ -λxとどのように関係づけられるか検証した。そのため、予備的に各巻の文献寿命則を11年間合計した統合引用頻度グラフの挙動を詳細に観察した後、『医学図書館』の場合は各巻により引用文献数の多い少ないに差は見られたが、各巻において寿命則があてはまることを見出した。一方『看護と情報』の場合は、寿命則が単純には当てはまらず、各巻においては寿命則からかなりずれる場合があることを検証した。
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