中国の図書館の発展過程の歴史的考察

要旨

中国の図書館の発展過程について歴史的考察を行った。図書館は社会や文化の構成要素であり, 社会の進歩,政治や経済の変革,文化及び思想の発展と密接な関係があると思う。古代はもちろん,現 代でも蔵書は常に政治的目的に利用された。現代の中国を例として,中国図書館界の思想的基盤,つま り工作の内容は,「マルクス.レーニン主義と毛沢東思想を宣伝し,中国共産党と政府の政策.法令を宣 伝し,人民を共産主義と愛国主義教育を実施する」ことと明記している。つまり,中国の図書館の設立 は民衆の意識ではなく,国の政治的な政策の一つだろう。古代「永楽大典」の編纂でもいいし,「四庫全 書」の編成でもいいし,これは中国史上に著名な大文化事業であると同時に,歴代の皇帝の政権を維持 にあったものの,文化の伝播と蓄積に功績があったことも否めないと思う。これも中国図書館発展の特 徴である。
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